ネガティブ思考の歩き方。

ネガティブ、マイナス思考・・・周りからそう言われて悩んでいる人っていますよね?僕もその一人。でも、ネガティブがそんなに悪いことなのか・・・たぶんそのおかげでうまくいっていることも多いはず。そんなネガティブ思考を前向きに考えるブログです。日常の出来事を中心に今更変われないネガティブ思考で前向きに考えます!

高齢者施設に家族を預けるネガラーの本音。

こんにちは。

 

 僕には身元引受人になっている高齢の叔母がいます。

僕の亡くなった親父のお兄さんの奥さんです。なので直接血のつながりはありませんが、叔父が亡くなったあと子供さんがいなかったので甥である僕が身元引受人になりました。

 

その段階ですでに一人では生活できないレベルだったことと、僕の家に引き取って面倒を見ることが物理的に無理(家の問題と僕らの仕事、あと妻にも恒例の両親がいること)なこともあって、申し訳ないと思いながら施設入所の選択をしました。

 

あれからもう6年が経ちました。当時はまだ僕が行くと「甥が来た」と認識してましたが、今は認知症が徐々に進行していて、すでに僕のことはわからなくなっています。

 

施設に会いに行ってもいつもキツイ言葉で責められます。「こんなとこ入れたんはあんたや!」とか、「たまに来て偉そうにするな!」とか「くたばったと思って見に来たんか!」などなど、認知症とわかってはいても何度も何度も行く度に言われるとやっぱりへこんだりします。

 

帰れ!」とまともに言われたことも何度もあります。

 

元々僕がネガティブな性格なので、これを明るく前向きには捉えられない時が多く、常に僕は叔母に対しての罪悪感を抱えて生きています。

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 施設で行事があるたびにスタッフから連絡があります。「来れますか?」と。

しかし僕にも予定があります。仕事もプライベートも。それとこの施設の行事はなぜか家族がゲームに参加したり出し物をさせることをマストにしていることもあり、そういうのが苦手な僕はあまり参加していません。

 

僕は身元引受人で、叔母がここで無理なく生活できるためのことはなんでもします。細かい手続きもだし、定期的に会いにもいくし、スタッフと3ヵ月ごとに介護方針の話もしに行きます。しかし、保育園に学芸会を見に行く親のように、家族として行事の出し物などに参加することを求められるのは本当にしんどいんです。

 

でも、「行けない」と返事をするとスタッフはすごく残念そうな声で電話を切ります。その度に僕はまた大きな罪悪感を背負います。

 

 施設に家族を預ける理由をもう少し考えて対応して欲しいと思っています。家族には色んな事情があります。中には積極的に行事参加をする家族もいるでしょう。でも家庭環境なんてそれぞれです。みんなが絵にかいたような幸せ家族で和気あいあいとゲームに参加できるわけじゃない。保育園、幼稚園で自分たちが産んで育てた子供を見るのとは大違いなんです。

 

でも介護の仕事をしている人の中には、「家族なんだから当然それぐらいは来るでしょ、一緒に参加して盛り上がるでしょ。それが楽しい介護でしょ!」みたいな中途半端な正義感が蔓延しているように思います。

 

100家族あれば100通りの家族関係があります。いや、一つの家族にも何通りもの関係が入り組んでいるかもしれません。

 

そういう背景に想像力を使って対応するからプロなんであって、単純な感性で介護だけをするのはプロとしてやはり高い報酬を得ることはできません。

 

行事を行うのはいいことです。家族参加にすることも。それでスタッフ含め楽しむのもいいでしょう。しかし強制される側は正直しんどい。まして夜の20時、21時に電話してきてこちらは叔母に何かあったのかとドキッとするのに内容が行事の参加の確認って・・・そして欠席を伝えると落胆する。何とも後味の悪い話です。。。

 

介護の施設は、そういう背景を呼んで対応を変化させるような部分についても研修などで強化するべきです。「コミュニケーション」は高齢者とうまく話せるだけの能力だけを指しているのではありません。

 

でも・・・・

 

・・・だったら家で叔母を見ろよ。。。

 

実際、現役介護士からそんな言葉が出てるんですよね。

何とも悲しい世界です。

 

もし家族に介護が必要ななったら。。。そうなる前に心構えも含めて色んな準備をすることが大切です。

 

施設に預けるなら、家族の想いや罪悪感にも手を差し伸べてくれるスタッフがいることろを見つけましょう・・・見つけるのは至難の業ですけどね。。。

 

では。